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胃カメラ(胃内視鏡検査)検査で分かる疾患〜胃ポリープについて〜

みなさんこんにちは。涼しくなり過ごしやすい時期になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は胃ポリープについてお話ししたいと思います。

胃ポリープは、胃粘膜表面からできた良性の隆起性病変のことを言います。日常診療でよく見られる疾患として胃底腺ポリープ、過形成ポリープ、胃腺腫が挙げられます。

 

① 胃底腺ポリープ

以前H.pylori (ヘリコバクター・ピロリ菌)未感染時に見られる所見の1つとして、胃底腺ポリープがあることをお話ししました。

 

周囲の胃の粘膜と同調のポリープであることが特徴であり、癌化のリスクは極めて低いと言われています。

 

② 過形成ポリープ

過形成ポリープはH.pylori (ヘリコバクター・ピロリ菌)感染時に見られる所見です。見た目は赤色調で、大きさは大小様々で、単発のものから複数みられることもあります。ヘリコバクター・ピロリ除菌治療で、ポリープが縮小もしくは消失することもあります。

10mm以上の過形成性ポリープから約2%癌が発生すると言われており、年1回の内視鏡検査をお勧めします。

 

③ 胃腺腫

胃腺腫も過形成ポリープと同じくH.pylori (ヘリコバクター・ピロリ菌)感染時に見られる所見です。白色、扁平の隆起で2-3mm大の小さなものから2cmを超えるような大きなものもあります。

胃腺腫に関してもすぐに癌化をきたすことはありませんが、10年単位という長い月日を経て癌化するものもありますので、増大傾向にあったり、表面に凹凸が出現した際には切除が考慮されます。

 

胃のバリウム検査で胃ポリープと言われたら、胃底腺ポリープであることが多いですが、一度胃カメラ検査を受けて診断してもらうと安心です。

当院では最新鋭の胃カメラ機器を用いて、鎮静剤を用いた、眠りながらの検査を受けられます。お気軽にご相談ください。

 

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